Württemberg ヴュルテンベルグ
ドイツワイン事典

 

画-Württemberg ヴュルテンベルグ

ヴュルテンベルグ(Württemberg)

は、バーデン地方に隣接しフランケン地方の南にある田園と丘陵の地帯。中心都市は、歴史と文化の街・シュトゥットガルトとハイルブロン。
ブドウ畑はネッカー川と、その支流の両岸の斜面にある。ネッカー川流域は森や果樹園、ブドウ畑が広がり、小高い丘には城が、川畔には、街や村が、途切れることなく続いている。
栽培面積は11,300haで、60%が赤ワイン用ブドウ品種。従って、赤ワインの産出量はドイツ一である。この地方独特のトロリンガー(Trollinger)、レンベルガー(Lemberger)と呼ばれる品種が大半で、苦味走った特異な赤ワインを造る。

Württemberg ヴュルテンベルグワイン地図

その他、シュヴァルツリースリング(ピノ・ムニエ)、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)も栽培されていて、果実味が豊かで、フレッシュな大衆消費用から上品なデーナーワインまで種類も豊富である。

白ワインの品種としては、リースリング、ミュラー・トゥルガー、ケルナー、シルヴァーナーなどが栽培され、ワインは力強く飲み応えのある味。

また、この地方を特徴付ける、赤と白のぶどうを半々に混醸したロゼワインがある。
シラーワイン(Schiller Wein) と呼ばれている。
この地に生まれた偉大な詩人シラーの名をよせていると言われているが、本当は「いろいろに色が変わるを意味する動詞「SCHILLERN(シレルン-)」に由来するようだ。
この地域のワインは、地元での消費率が高く、入手が難しい。

ベライヒは4つの分けられている。

・Kocher-Jagst-Tauber 〈コッハー・ヤークスト・タオバー 〉
・Remstal-Stuttgart 〈レムシュタール・シュトゥットガルト)
・Oberer Neckar 〈オーベラー・ネッカル 〉
・Württembergisch-Unterland 〈ヴュルテムベルギッシュ・ウンターラント 〉

 

栽培品主種

  • Trollinger 22% 
  • Riesling 18%
  • Pinot Meunier(Schwarzriesling )15%
  • Lemberger 13.7%

著名村:畑

  • Kleinbottwar:SuBmund
  • Schwalgern:Ruthe
  • Bad Cannstatt: Zuckerle
  • Esslingen : Neckarhalde
  • Mundelsheim: Kasberg
  • Neipperg:Schlossberg
  • Unterturkheim:Gips,Herzogenberg
  • Verrenberg: Verrenberg

 

著名生産者

☆☆☆☆
Weingut Gerhard Aldinger,Fellbach
Weingut Ernst Daubl,Bonnigheim
☆☆☆
Weingut Graf Adelmann,Kleinbottwar
Weingut Drautz-Able,Heilbronn
Weingut J.Ellwanger,Winterbach
Weingut Karl Haidle,Kernen-Stetten im Remstal
Weingut des Grafen Neipperg,Schwalgern
Weingut Rainer Schnaitmann,Fellbach
Weingut Albrecht Schwegler,Korb
Weingut Wohrwag,Unterturkheim

詩人と大酒飲み国

ヴェルテンベルグは、シラー、ヘルダーリン、メーリケ、ケルナー(ブドウ新種にその名を残す)、そして、
ヘルマン・ヘツセ等多くの詩人・作家を輩出した土地である。同時に、
「ヴェルテンベルグの名が、ヴェルト・アム・ベルグ(山裾の小料理屋の主)に由来するなら、ワインのないヴェルテンベルグ人がヴェルテンベルグ人といえようか」と、シラーが言っているように、ヴェルテンベルグは一人当たり年平均40ℓ(ドイツの平均消費量の2倍)のワインを飲んでいる。
ドイツ一の飲兵衛の土地である。だから、出来るワインは外にでることなく、そのほとんどが地元で飲み尽くされてしまう。

画-Besenwirtshaft(ベーゼンヴイルトシャフト)

この土地では、自家製ワインを飲ませる所の印として、軒先に花束のかわりに箸〈Besen)を飾っており、そのような造り酒屋をBesenwirtshaft(ベーゼンヴイルトシャフト)と呼んでいる。
ワインを注文すると取っ手の付いた大振りのグラスに注いでくれる。ドイツでは一般的に褒めたれた料理に出会うことはそう多くは無いが、この地だけは数少ない例外で、素朴ではあるが味のある料理とワインが愉しめるとワイン通は言う。名物料理に、ドイツ風手打ちうどんとも言える「Spatzle-シェペッレ」や鍋料理の「Gaisburger Marsch-ガイスブルガー・マルシュ」等がある。

この種の同類の居酒屋を他の地方では、Straußwirtshaft(シュトラウスヴイルトシャフト)と呼んでいるところもある。カール大帝(742~814)は、葡萄栽培を奨励した王様として、最初に記録に登場する為政者としてよく知られているが、葡萄栽培農民に、国や教会に納めた後の、残りの自家醸造ワインの販売は許可した。その場合、その目印として家の軒先に「Strauß-花輪」を吊り下げることを命じた。これが現在も引継がれている訳である。

 

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