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ドイツワイン品種

 

ドイツの葡萄栽培面積は約10万ha、年間生産量が1,026万hl。
ヨーロッパの他の主要ワイン生産国と比較すると多くは無い。

ドイツワインと言えば、白ワインと思われているが、近年、赤ワインの生産が大幅に増えいる。
1980年頃10%程度だった赤ワインの生産量は、今や約30%にもなっている。

 

白ワイン品種

リ-スリング種
Riesling
 (リースリング)

今も昔も、ドイツワインを代表する品種。その由来は明確ではない。
確かなのは、ドイツの農家はリースリング作りに少なくとも数百年間は専念してきたという事実。リースリングについての記述が書物に登場するのは1430年。以来ドイツの農家の人々は、この品種を大切にし、さらに素晴らしい品種へと育てあげた。
リースリングの長い伝統は、ラインガウ地域とモーゼル地域にあるが、現在では、ドイツの全ての生産地域で栽培されている。大きな栽培面積の割合を占めているのはラインガウでで、ブドウ畑の4分の3以上。
成熟速度の遅い晩熟タイプの品種なので、北の地域では、秋の太陽光が最終成熟に最大限活用される。そのため、太陽熱を蓄積することができる石の多い土壌の、川沿いの急斜面の畑が選ばれる。典型的なエレガントでフルーティーなリースリングを育てるためには、スレート状の土壌が理想的。
リースリングワインは、淡い黄色から緑色がかった黄色の色合いを持ち、ほのかな桃やリンゴの香り、キリッと引き縮まった酸味が特徴で、繊細で長寿。様々なタイプのワインが作られが、産地の違いによる差が明確に出る品種でもある。

シルバーナ種
Sylvaner
 (シルヴァーナー)
かって、1960年代まで、ドイツで最も多く栽培されていた品種であったが、現在は、ミュラー・トルガウ、リースリングに次いで3番目に位置する。ドイツ白ワインを特長付ける代表品種の一つである。
原産地はトランシルヴァニア(ルーマニア)地方とする意見が多いが、正確なことはわからない。周辺各地から様々な品種が移入してきた中世(16~17世紀)に、東ヨーロッパからオーストリアを経由して入ってきたことは確かである。
リースリングより早熟で、収穫量も多い。出来るワインは、一般的にニュートラルな味香を持ち、酸味も香りも穏やかだが、畑や土壌の影響を受けやすい品種でもある。
フランケンの石灰岩土壌では、力強い堂々たる風格のワインを生み、フランケンを代表するワインヲ造る。
ラインヘッセンのラインフロントの黄土層土壌では、優雅でフルーティーなボディーのあるワインが造られている。

リヴァーナ種
Müller-Thurgau
 (ミュラー・トルガウ)
別名 Rivaner(リヴァーナー)
シルヴァーナーがリースルングを補正するブレンド用として沢山使われていた19世紀末、ブレンドの代わりにむしろ両種交配すればと思い人工交配により造り出された品種。その生みの親・ミュラー・トルガウ(Mtiller-Thurgau)教授の名前が、この品種の名前でもある。
ミュラー・トルガウは、畑・土質の適用範囲が広く、その上早熟で収穫量も多く経済性の高い品種である。そのため、現在全耕地の3分の1を占め、ドイツワインでの生産量は第1位。リースリング,シルヴァーナーと共にドイツの3大品種である。この3種を合わせて栽培の60%を占めている。
ドイツの気象条件の下で優れたその体質を発揮し、ドイツの品種改良の歴史の中で最も古く、また最も大きな成功を収めている品種と言える。
出来るワインは、気軽に飲め、バランスのとれた味わいを持ち、誰からも受け入れられやすい。ラベルの品種表示で「Rivaner」の名前が使用されているワインの殆どは、フレッシュでライトな辛口のワインである。

ゲヴュルツトラミーナー種
Gewürztraminer
 (ゲヴュルツトラミーナー)

写真で見る通り赤ワイン用品種のような色をしている。果皮の色素が黄金の色合いを与えるため、やや濃い色合いとなることが特徴。
「香辛料」を意味するこの品種は、ライチ、紫檀、エダウチヤシや柑橘類を思わせる複雑なアロマがあり、豊かで、非常に力強い味わいを生み出す。貴腐が繁殖した場合には、ハチミツ、干しアプリコット、バラの花びらで作られたジャムのようなアロマがあふれ出る。この甘口は長期熟成にも耐える。
ドイツで栽培されているブドウ品種の中でも、最も古い品種の一つ。
主に、ファルツやバーデン、ラインヘッセン、ザクセンで栽培されている。

ルーレンダー種
Ruländer
 (ルーレンダー)
別名 Grauer Burgunder (グラウアー・ブルグンダー)
フランス名:Pino Gris
ルーレンダー〈Rulander〉は、ドイツでは特にバーデンのカイザーシュトウール地区周辺で、その栽培に力が注がれてきたが、現在、ドイツの13のワイン生産地域のうち、9生産地域で伝統的なブドウ品種として栽培されている。
出来るワインは、特有の香りを持ち、黄金色を帯びる。アルコール分が高く、エクストラクトの多い厚みのあるボディーが特徴。
ラベルの品種表示で「Grauer Burgunder」と表示されているワインの殆どは辛口ワイン。一方、「Ruländer」と表示されているワインの多くは甘口ワイン。
名前の由来はこうである。
18世紀、ファルツのシュパイヤー村(Speyer)のワイン商人・ヨハン・ゼーガー・ルーラント(Johann Seger Ruland)がフランス軍によって破壊された土地を買った。そこにはフランスの様々な品種のブドウが植えられていたが、荒れ放題になっていた。ルーラントは手を入れ、整備した。そしてそこで造ったワインの一つがすばらしく旨く、村の名物になった。次第にシュパイヤー村以外にも知れ渡り、人々はそのブドウをルーラントのブドウ、つまりルランダーと呼ぶようになった。

Weissburgunder
(ヴァイスブルグンダー)

ドイツ以外の国では、「Pinot Blankピノ・ブラン」として広く知られている。エレガントな味わいを持つ品種で、柔らかな芳香とナッツ類の香ばしいアロマが特徴。優秀な畑では、ニュートラルな良質な辛口ワインが造られ、その人気は高い。
主に、バーデンやフアルツで栽培されているが、ドイツでの栽培は、年々増加の傾向にあり、ラインヘツセンではその傾向が顕著に見られる。

ケルナー種
Kerner
(ケルナー)

高貴な品種の掛け合わせ
トロリンガーとリースリングを交配させて生まれた品種。1929年にワインスベルグで生まれ、その名はヴュルテンベルクの詩人ユスティヌス・ケルナー(Justinus Kerner 1786~1862)にちなんで付けられた。
ケルナーはファルツで、長い間栽培されてきたが、近年ではラインヘツセンやモーゼル、そしてヴユルテンベルクでも多く栽培されている。新品種では最も好んで栽培されている品種である。
ワインは、フルーティーで、繊細なアロマを持ち、酸味が確りしている。カビネットからトロッケンベーレンアウスレーゼまで造られるが、その多くはシュペートレーゼクラス。

ショイレーベ種
Scheurebe
(ショイレーベ)

この品種は、アルツァイ市(ラインヘッセン)のブドウ栽培醸造研究所を設立した高名なゲオルグ・ショイ(Georg Scheu)が、1916年、シルヴァーナーとリースリングを交配させて誕生したもので、彼の名にちなんでショイレーベと名づけられた。
際立った酸とアロマを持つこの品種は、主にラインヘッセン、ファルツ、ナーエで栽培されている。多くは、QmPクラスのベーレンアウスレーゼに仕上げられ、カシスなどの豊な香りを持つ。中には辛口、中辛口も造られるが、そのワインはスパイシーで香り高い。

 

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